創始者  仲田光成(幹一)について

仮名書道の基礎である平安時代の古筆を徹底的に習得した後、昭和20年代よりいち早く大字仮名作品に取り組んできました。また、「普段使いの字が美しくなければいけない」 という見地から、ペン習字や手紙文などの実用書の重要性も説いてきました。こうした仲田光成の精神に則り、「あきつ会」 そして競書誌 「筆蹟」 では、現在も仮名古筆、大字仮名、実用書の研究を続けております。

略歴

明治32年(1899年) 5月15日 兵庫県城崎郡中竹野村(現豊岡市竹野町)に生まれる。
大正 9年(1920年) 同郷の先輩、木崎為之先生(当時女子学習院教授)の推薦により、女子学習院に奉職。
大正12年(1923年) 女子学習院へ講師として出講された尾上柴舟先生に出会い師事する。
大正14年(1925年) 第68回日本美術協会展に初出品。以降、日本書道作振会展、秦東書道院展で受賞を重ね、秦東書道院展審査員となる。
昭和 6年(1931年) 宮内省皇后宮職女子職員(女官)のための書道講師を拝命。昭和19年2月まで務める。
昭和21年(1946年) 学習院講師を拝命、講師として女子学習院出仕。
昭和23年(1948年) 「目白会」を創設。いち早く大字仮名の研究を始める。
第1回毎日書道展(全日本書道展)に無鑑査作家として出品。第4回展より審査会員として平成15年の第55回展まで連続出品。
昭和29年(1954年) 学習院教授に任じられる。女子高等科兼中等科勤務。
昭和31年(1956年) 学習院大学講師も兼任。その後、実践女子大学講師、上智大学講師を兼任する。
昭和41年(1966年) 主婦の友文化センター講師を平成8年9月まで務める。
昭和43年(1968年) 第1回個展「仲田幹一近作展」(銀座松屋画廊)開催。
昭和44年(1969年) 学習院大学講師を70歳で定年退職。
昭和45年(1970年) あきつ会創設。
昭和51年に第1回あきつ会書道展を開催。以降、毎年開催、平成23年には第36回を数える。
昭和50年(1975年) 第2回個展「仲田幹一書展」(銀座松屋画廊)開催。以降、5年毎に個展を開催。
平成10年(1998年) 第7回個展「仲田幹一白寿記念書展」(日本橋三越本店特選画廊)開催。
平成11年(1999年) 第8回個展「仲田幹一百歳の書展」(銀座松屋画廊)開催。
「仲田幹一百歳の書展」祝賀会の席上、門下より「光成」の雅号を贈られる。
平成12年(2000年) 百歳を越えて現役、その旺盛な創作力が評価されて、毎日書道顕彰特別賞を受賞。
第9回個展「仲田光成百壱歳の特別書展」(兵庫県竹野町北前館)開催。
平成13年(2001年) 仲田光成記念第一回但馬・竹野全国かな書展開催(兵庫県竹野町)。以降、毎年開催、平成23年には第11回を数える。
平成14年(2002年) 仲田光成記念館竣工(兵庫県竹野町)
平成15年(2003年) 7月20日 永眠。 享年104歳。

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